雛人形の収納ケースはプラスチック製を使ってもある工夫でOK!
2016/03/09
雛人形をずっと出しっぱなしにしているとお嫁にいけないという風習を誰しも聞いたことはあるかと思いますが、元々の意味としては、いつまでも雛人形をしまわず、ダラダラとしてしまう状況では誰もお嫁にあなたをもらわないですよという注意、忠告の意味合いが込められているというのがもっぱらです。
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■雛人形の収納ケースは?
○桐の収納ケースで保存する?
また、娘の為に雛人形を買う場合でも収納をどうするのか頭を悩ませます。
多くの人は段ボールに入れっぱなし、もしくはプラスチックの収納ケースに入れてしまう人も多くいて、桐の収納ケースで保存している人はあまり多くありません。
○桐の収納ケースの長所は?
桐の収納ケースの良さは、雛人形の衣装である和服と同じように扱えることができるためです。
裏を返せば、桐の収納ケースの良さをプラスチックで応用できるようにすればいいということです。
桐の良さは、防虫効果、湿気が多い時には湿気を吸い、少ない時にはそれを出すという調整効果と言われています。
プラスチックそのものには防虫効果もないですし、湿気の調整もできません。
桐と同じような効果を持たせる工夫をする必要があります。
○収納には雛人形の性質を理解しておく
特に湿気問題はなんとかしないといけません。もう1つ、雛人形の性質をつかんでおきましょう。
雛人形の多くは絹で出来ています。
絹の保管に際しては、紫外線、湿気、虫の3つに注意が必要です。
特に湿気は絹という材質自体が吸湿性と放湿性を持っているため、それを含めたうえで湿気対策に挑む必要があります。
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○プラスチックの収納ケースで工夫することとは?
プラスチックの収納ケースで保存する場合に欠かせないのは乾燥剤です。
今までは湿気をただ吸収するだけのものが出ており、結果として雛人形のひび割れを引き起こしていました。
しかし、最近の乾燥剤は湿気をただ吸収するだけでなく、湿気が少なくなればそれを放出する機能も持たせています。
こうしたものを利用することで湿気をコントロールしましょう。
調湿剤とも呼ばれており、多くの商品が出回っているのでこうしたものを利用しましょう。
雛人形は大変デリケートなので、扱う時には手袋をし、ティッシュペーパーで雛人形の顔を保護しながら包み、収納ケースの中にクッションとなるものを詰めたうえでしまうようにしましょう。
防虫剤と乾燥剤は何種類も使うと化学反応を起こし、大きな影響を与えかねません。
両方の要素を兼ねたものを利用するか、防虫剤を少なめに使うようにしましょう。
そして、1年に1回は必ず外に出し、ケアをしておくことで長い間色あせず、雛人形を保存することができます。
■最後に
雛人形を収納する際は、風通しの良い場所で行うことが推奨されることが多いですが、3月も下旬となると、春一番や黄砂がやってきます。
このうち、特に黄砂については、近年飛来する量が増加してきていることから、時期に関しては気をつけたいものですね。
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